素直に感じる飲み物
Franciacortaとは、頭で考えて飲むものではなく、体で感じて飲む飲み物だと思います。
ワインの世界は歴史的背景や著名なワイナリーや作り手やテロワールを知ったり
好きな国のものを飲んだり、ワインの味わい以外に、知識として知る楽しさもあるとは思いますが、自分の体が飽きずに受け入れる味わいというのは、頭で飲むものではなく、体で感じるのもだと思うのです。
昨年のミラノ万博を境に、日本でも以前よりフランチャコルタへの関心も高まってはきていると思いますが、まだまだシャンパン派の方たちが多くレストランでも広く飲まれているのは、断然シャンパーニュです。シャンパーニュの長い歴史は偉大なものであると思いますし、私も大好きなシャトーのいくつかは好んで飲みます。
偉大な歴史のシャンパーニュの魅力を知っている方たちや
シャンパーニュでも一般には普段から飲めない高いクラスのものを、常に口にできる方たちは、よほどのイタリア好きな方でないと、フランチャコルタの本当に美味しい味わいをあまり求めない。というのが現実なような気もします。
それは日本で店頭ですぐに購入できるフランチャコルタや多くの大手イタリアンレストランでリストオンされているフランチャコルタがシャンパンを超えるような美味しさのものがほとんどないからではないかと個人的に思っています。
日本で購入できる限られたものから、自分に合う味わいを見つけるというのも難しいのですから、わざわざマイナーなジャンルからそれを見つけようなんて、仕事の役に立てたい!などの目的以外の方はそうそう手を出さないでしょう。
全ては偶然とめぐり合わせで、それを口にしたとき、どれだけ素直に感じることができるか
最初の出会いの一口で、本物の味に出会えたかなど、様々な条件がクリアしないと
心に深く刻まれることなく、それなりに気に入った味わいでも
「美味しかった」という感想だけで、通りすぎてしまうのです。
私の周りの方々にフランチャコルタをすすめるときは、日本で有名なブランドよりも
自分が自信を持ってすすめられる味わいであることはもちろんのこと
イタリアではすでに評価が高いもの。
約120あるカンティーナのフランチャコルタの味わいをほぼ全種類制覇している専門店のお墨付きであるもの。を最初のフランチャコルタとして体験してもらっています。
直接かかわりのある周りの方以外には、このようなセレクトで
飲んで頂くことは無理に近いので、じわじわとしか広がりませんが
私の熱量に合わせてくれているというのではなく(;'∀')
オススメを飲んでくれた友人知人全ての方が、その美味しさに驚き
リピートしてくれたり、フランチャコルタをすでに知っているソムリエの方々も
フランチャコルタに対する印象が変わった!
ブランドブランの概念が変わった!
などと感想をいただき、
リピートしている友人などは、なんでこんなに飲んだだけで安心するんだろう?
とか、まずこれを飲まないと落ち着かない!など感想を聞くと
押し付けではなく、本当に口に合って本当に良かったと
心から嬉しく思います。
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